現役で学び続ける5つのステップ
「この年齢からでも、新しいことを学べるだろうか?」
「学びたい気持ちはあるけれど、何から始めて良いかわからない…」
そんな声に応えるのが、今回ご紹介する「60代のためのリスキリング5ステップ」です。
人生100年時代、60代は“学び直し”に遅すぎるどころか、最も実用的に活かせる世代でもあります。
この記事では、リスキリングの第一歩から、習慣として学び続けるための具体的な方法までを段階的に解説します。
ステップ1:目的を明確にする
まずは「なぜ今、学びたいのか」を言語化することが出発点です。
目的の例
- 再就職・副業に備えたい
- 社会とのつながりを持ちたい
- 老後の生活に安心感を持ちたい
- 新しい自分を発見したい
目的が明確になれば、「何を」「どこで」「どんな方法で」学ぶかがスムーズに決まります。
目的を紙に書き出す・誰かに話すことで、意思がより強くなります。
ステップ2:得意・苦手・関心を整理する
自分自身の棚卸しも大切なプロセスです。
項目 | 自分に当てはまる内容は? |
---|---|
得意なこと | 人と話す/書くことが好き/整理整頓が得意など |
苦手なこと | 機械操作/長時間の作業/覚えるのに時間がかかるなど |
興味のあること | 健康/お金の知識/ITスキル/趣味の活用など |
このリストをもとに、自分に合った学びのジャンルが見えてきます。
ステップ3:学ぶテーマを選ぶ
60代のリスキリングで人気が高いテーマは以下の通りです。
実用性を重視するなら…
- パソコン・スマホスキル
- 簿記・FP・宅建などの資格
- 医療事務・介護初任者研修
在宅副業に備えるなら…
- ライティング・ブログ運営
- 画像・動画編集
- Webデザインの基礎
趣味や教養として楽しむなら…
- 歴史・文学・語学
- 健康学・栄養学
- 写真・手芸・楽器
「学んだあとどう活かすか」をイメージしながらテーマを決めましょう。
ステップ4:学習手段を選ぶ
自分に合った“続けやすい方法”を選ぶことが、長続きの秘訣です。
1.オンライン講座
- Udemy、YouTube、Schoo など
- 自宅で自分のペースで進められる
- 無料から始められるものも多い
2.通信講座・テキスト教材
- ユーキャン、キャリカレ、TAC など
- 紙のテキストと添削サポートで安心
- 資格取得まで伴走してくれる
3.対面講座・地域講座
- シルバー人材センター、自治体の生涯学習
- 仲間と一緒に学べる
- 初心者向けが多く、質問しやすい環境
ステップ5:学びを習慣にするコツ
始めた学びを「続ける」ことがリスキリングの本当の力です。
次のような方法で、“続けられる仕組み”を整えましょう。
時間を決めて習慣化
- 毎朝10分だけ勉強する
- 寝る前に1ページだけ読む
- 毎週月曜は講座を1つ視聴する
成長を「見える化」する
- 学んだことをノートにまとめる
- ブログに記録する
- 家族や友人に学びを話す
応援してくれる人をつくる
- 同じ目標を持つ仲間とつながる
- SNSやコミュニティに参加
- 家族に目標を共有し、励ましてもらう
リスキリングの成果は、数字だけでは測れない
- 新しい言葉を知った
- 家族にパソコンの使い方を教えられた
- 地域の講座で友人ができた
- 自信を持って履歴書に資格を書けた
これらはすべて、立派な成果です。
60代からの学びは「成績」ではなく「行動と心の変化」で評価することが大切です。
まとめ|60代でも学び続けるために大切な5つのこと
1.目的を明確にする
2.自分の特性を理解する
3.興味と現実を両立できるテーマを選ぶ
4.自分に合った学習方法を選ぶ
5.学びを習慣化する仕組みをつくる
“学ぶことは、誰のものでもなく自分のもの”。
60代の今だからこそ、自由に・主体的に・楽しんで学びましょう。