60代の転職ノウハウ

60代・再就職活動の総まとめ

後悔しないために押さえておきたい10のポイント


「もう60代だし、再就職は難しいのでは…」
「経験はあるけれど、何をアピールすればいいのかわからない」

そんな不安を感じながらも、一歩を踏み出そうとしているあなたへ。
ここまで連載を通じてご紹介してきた60代の転職・再就職活動のエッセンスを、
「総まとめ」として10のポイントに整理しました。

後悔しない選択をするために、ぜひこの記事を道しるべにしてください。


✅ 1.「肩書き」ではなく「役割」を選ぶ


役職や地位にこだわると、選択肢は狭まります。
60代からは「会社にとって何ができるか」「誰を支えられるか」で評価される時代です。

💡元課長 → 現場のサポート職へ
💡元技術者 → 若手の教育係へ

自分の経験を“再定義”して、貢献できる役割を選びましょう。


✅ 2.再就職は「キャリアの継続」ではなく「再設計」


再就職=同じレベルのポジションに戻ること、とは限りません。
大切なのは、「今の自分の価値をどう活かすか」。

💡以前と同じ職種にこだわらず、“横展開”の視点を持つ


✅ 3.“即戦力”より“安心して任せられる人”を目指す


企業が60代に求めているのは、

  • 現場で丁寧に動いてくれる人
  • 周囲と調和して働ける人
  • 成果を出すために地道に努力できる人

大きな実績よりも、「一緒に働きやすい人」が選ばれます。


✅ 4.職務経歴は“汎用的に”整理しよう


  • 会社名ではなく、「経験内容」と「成果」で語る
  • 専門用語ばかりにならず、誰でもわかる言葉で伝える
  • 「問題 → 工夫 → 結果」でエピソードを整理

✅ 5.面接では“過去”より“今できること”を語る


❌「昔はこんなことをしていました」
✅「今は○○ができます。以前の経験を活かして××に貢献できます」

話し方の構成は「結論 → 理由 → 具体例」が鉄則です。


✅ 6.求人は「仕事内容」「職場環境」で見極める


「年齢不問」「高収入」だけで飛びつくのは危険です。
次の点をしっかりチェックしましょう:

  • 仕事内容が具体的か?
  • 実際に60代の社員が働いているか?
  • 面接で仕事内容を深掘りして聞かれたか?

✅ 7.転職回数は“マイナス”ではない


多くの現場で経験を積んできたということは、それだけ適応力があるという証拠です。

💬「転職を通じて得た“共通スキル”」を明確に伝える


✅ 8.「年収が下がる=価値が下がる」ではない


60代の転職では、年収ダウンは避けられないケースが多いです。

ですが、それは**「会社の報酬制度の変化」であって、「あなたの価値が下がった」わけではありません。**

むしろ、健康・社会参加・達成感など、お金以外の報酬も再就職の価値です。


✅ 9.「現場復帰はムリ」は思い込みかもしれない


60代でも、現場で活躍している人はたくさんいます。

  • 軽作業や事務サポートなど、体力を調整しやすい職種も多い
  • プレイヤーとしての動き方を“役割転換”として受け入れることが大切

✅ 10.「働く意味」を自分の言葉で語れるかが鍵


企業は「この人と働きたい」と思えるかを、話す内容だけでなく**“言い方・姿勢・表情”**から感じ取っています。

💬 「家計を支えるため」だけではなく、「社会と関わっていたい」「誰かの役に立ちたい」など、自分なりの働く理由を準備しましょう。


💬 まとめ|60代の再就職に必要なのは、“自分の再定義”と“前向きな言語化”

✅ これまでの経験を、自分なりの“貢献の形”として再定義する
✅ 年齢や肩書にこだわらず、現場に価値を提供できる姿勢が大切
✅ 再就職は、第二の人生を充実させるための“選択肢”の一つ


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