60代の転職ノウハウ

60代の転職で失敗しないための求人の見極め方

やってはいけない選び方とは?


「ようやく面接まで進めた…と思ったらブラック企業だった」
「せっかく再就職したのに、数ヶ月で辞めることに…」

60代の転職で意外と多いのが、“求人選びの失敗”。
これまでとは違う働き方、違う業界、違う規模の会社に飛び込むからこそ、見極めが難しいのです。

今回は、実際に起きがちなミスマッチの事例とともに、求人を見抜く目の付けどころ、そしてやってはいけない選び方を解説します。


❌ 求人選びでありがちな失敗とは?


🙅‍♂️ ありがちなNGパターン

  • 「自分を評価してくれたから」と即決してしまう
  • 「待遇が良さそう」で飛びつく
  • 「年齢不問」と書かれていたから安心した
  • 「業務内容がざっくりしている」のに深く聞かずに入社した

📉 ミスマッチが起こるとどうなるか?

  • 業務内容が想像と違った
  • 求められる成果レベルが合っていなかった
  • 職場の雰囲気になじめず疎外感
  • 責任の重さに対して報酬が割に合わない

「入ってみないとわからない」とは言っても、事前に避けられる失敗も多いのです。


🧭 求人を見るときにチェックすべき5つのポイント


✅ ① 仕事内容が“具体的”に書かれているか?

❌「営業事務・総務業務など幅広く」
✅「電話・来客対応、備品管理、請求書作成などをExcel・Wordで対応」

仕事の中身を想像できる求人かどうかが重要です。
あいまいな表現しかない場合、実際に入ってから“何でも屋”にされる可能性もあります。


✅ ② 年齢構成と教育体制は?

  • 自分と同世代の社員はいるか?
  • OJTやマニュアルの整備はあるか?

求人票に「年齢不問」と書かれていても、
実際の職場が20代中心で、“若者文化”に馴染めなかった…というケースも。


✅ ③ 面接時に「仕事内容」を深掘りされるか?

企業が本気で採用したい場合、
「この仕事でどんな貢献ができそうか?」と聞いてくるはずです。

反対に、面接中ずっと会社の話しかしない・仕事内容が曖昧なまま終わる企業は要注意。


✅ ④ 「定年後再雇用制度」がある企業との違いに注意

大企業では再雇用制度がある分、仕事の内容・待遇が明確に定義されています。

しかし、中小企業やベンチャー企業では、「60代の働き方」にまだ不慣れな場合も多いです。

  • 求める役割が明確か?
  • 60代社員の実績があるか?

これらの質問で、企業側の“受け入れ慣れ度”を測りましょう。


✅ ⑤ “業務委託”や“個人事業主契約”ではないか?

年齢を問わず雇ってくれる代わりに、業務委託=雇用保険・社会保険がないパターンも。

→ 求人票では雇用形態を必ずチェック
→ 面接で“業務委託への変更提案”をされるケースもあります


🚫 60代がやってはいけない求人の選び方


❌ ① 「大企業にいたから、自分にはもっと上の役割が合うはず」と思い込む

→ 規模が違えば“求められる役割”も変わります。
→ **現場で手を動かす仕事も「あり」**だと視野を広げておきましょう。


❌ ② 「とにかく正社員にこだわる」

→ 正社員=安定、ではありません。
→ 小さな企業の正社員より、大手企業の契約社員のほうが条件が良いことも。


❌ ③ 「給与水準」だけで決める

→ 高収入求人には、“高負荷”が隠れていることもあります。
→ 仕事内容と報酬が見合っているかをしっかり確認しましょう。


✨ 60代でも“安心して働ける”求人の特徴


  • 仕事内容が明確で、期待役割が言語化されている
  • 面接で「どう活かせるか」を会話できた
  • 働き方に融通が利く(時短・週3~4日など)
  • 既に60代の社員が複数在籍している

こうした求人は、応募者側の立場を理解してくれている証拠です。


💬 まとめ|求人選びは「スキルの相性」+「人間関係の安心感」

✅ 曖昧な求人には要注意。仕事内容は必ず具体的に確認を
✅ 規模や待遇より、「自分が活きる環境か」で見極める
✅ 入社後のギャップを防ぐには、面接の対話がカギ


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