60代の転職ノウハウ

「60代は転職回数が多いと不利?」という誤解と、経験の活かし方

数よりも“意味づけ”が問われる時代へ


「転職回数が多いから不利なんじゃないか…」
「履歴書に書ききれないほど職歴があって恥ずかしい…」

そんな風に感じて、再就職に踏み出せずにいませんか?

ですが実際には、「転職回数の多さ=不利」とは限りません。
むしろ、経験をどう活かし、どう語れるかが勝負の分かれ目なのです。

この記事では、60代での転職活動における「職歴の多さ」の受け止め方と、
不利に見せないための伝え方・活かし方をご紹介します。


❌ なぜ「転職回数が多いとダメ」と思ってしまうのか?


それは、“終身雇用の価値観”が強かった世代で育ってきたからです。

かつては「一つの会社で長く勤める」ことが誠実さ・安定性の証でした。
でも今は時代が変わり、

✅ 複数の業界・業種経験を持つ人
✅ 環境適応力や再現力のある人

こうした人材のほうが**“市場価値が高い”と見られるケースも増えています。**


🧩 企業が見ているのは「転職の回数」ではなく「理由」と「中身」


採用側が気にしているのは、単に回数ではありません。

✅ 転職のたびにスキルや経験を積み上げているか?
✅ すぐに辞めた背景に“問題のある行動”がなかったか?
✅ 今回の応募理由に筋が通っているか?

つまり、職歴が多くても「納得できるストーリー」があれば問題なし。
大切なのは、“回数”よりも“意味づけ”なのです。


✅ 転職回数が多くても「選ばれている」60代の特徴


✔ ① 各職歴に「実績」や「学び」がある

→ ただ働いていたのではなく、何を工夫し、どう成果につなげたかが説明できる。


✔ ② 短期離職にも理由と成長の糧がある

→「自分には合わない環境だった」と振り返るだけでなく、
→「次の職場ではこの経験が活きた」とつなげて語れる。


✔ ③ 一貫した“軸”や“価値観”が見える

→ バラバラな業界でも、「人を支えるのが好き」「改善を続けてきた」など、
内面的な一貫性がある人は説得力があります。


🛠 職歴が多い人向け「伝え方の工夫」3つのポイント


① 回数よりも「経験の濃さ」にフォーカス

❌「これまで7社経験してきました」
✅「複数の現場を経験する中で、“人の育成”と“業務改善”に特に力を入れてきました」

数字だけを語らず、“テーマ”で語るのがコツです。


② 職歴ごとに「やったこと・得たこと・次にどう活かしたか」を整理

→ 各社での成果を箇条書きにすると整理しやすいです。

【例】
・A社:人事制度の改定を担当→現場目線を重視した制度づくりの経験
・B社:物流の現場でOJT研修を担当→新人の育成手法を習得


③ 面接で聞かれたら、「転職から得たもの」を堂々と語る

「さまざまな現場を経験してきたからこそ、初めての環境にも早く馴染めます」
「チームの多様性を受け入れる力があると思います」

不安な部分は、前向きな力に変換して表現しましょう。


🙅‍♂️ やってはいけないNGな語り方


❌ 「会社都合で辞めたので、自分は悪くない」

→ 言い訳に聞こえるリスクあり。
→ 「どう感じて、何を学んだか」を添えることが大切。


❌ 「転職が多くて自分でもよくわかりません」

→ 構造化して伝えられない人=再現性が低いと見なされがち。


💬 まとめ|転職回数は“強み”にもなる。カギはストーリー化


✅ 転職回数が多いだけでは不利ではない
✅ 採用側が見るのは「納得感」「活かせる経験」「人柄」
✅ 自分の経験を意味づけし、伝える力が問われる


📌 あわせて読みたい

👉 60代の転職で失敗しないための求人の見極め方|やってはいけない選び方とは?